★☆マッチ☆★ 2014年02月05日

『マッチでぇ~すっ!!』
いきなり昭和なフレーズですが、その『マッチ』に非ず。
第一『マッチ』こと本物の近藤真彦さんが『マッチでぇ~すっ!!』と、
叫んでいる姿を観た記憶がない。
片岡鶴太郎さんが『ひょうきん族』と『夕ニャン』で真似していた時、、、
はい、、判りました。古の話はここら辺で止めておきます。

写真は『フォーシーズンズホテル ミラノ』のブックマッチです。
1995年、ここのメインダイニング『イル・テアトロ』でソムリエとして働いていました。
ソムリエの仕事を行う為、必ずマッチを必ず携行していました。
デキャンタージュ(ワインの移し変えの事です)には
マッチでキャンドルに火を付けて光源とする、という事は古来の決まりでした。
今や火をつける道具としてはライターが主流になりましたが、
例えばソムリエ資格取得の実技試験や、昨年行われたソムリエの世界大会などでも、
ライターでキャンドルに火を付けたり、更にアームライトを光源としていないのです。
なぜ今の時代でも『キャンドルとマッチ』に拘るのでしょう?
『安価で、入手しやすいから』。
確かに高価でなくとも器具が特殊であれば、常備する事は難しいですね。
『確実に点火できるから』。
ライターの場合はガス切れ、着火部分の不具合などで点火できない、
ライトの場合は球切れ、電池切れ、機械の不具合などで点灯できないなど。
僅かでも点火出来ない可能性がある場合、それに頼る事が出来ないからと、
教わった事があります。
キャンドル&マッチは基本構造が簡単だから良いのですね。

が、しかし、そのマッチですが、最近手に入らなくなりました。
現在ではコンロやストーブには着火装置が付いたから。
更に禁煙(ヴィトラも禁煙です)の店も増え、喫煙率が減少したから。
更に更に安価で使いやすいライターが普及したからです。
残念ながらピノや姉妹店ヴィトラでも店名入りマッチは置いておりません。

但し、私は断然マッチ派(トシちゃんも好きですが、いやいやそうじゃなくて)です。
私がマッチを擦る度に何か焦げ臭いとクルーがすっ飛んでこようが
(本当です。異臭がすると言われます。今はそんな時代なのですね)、
マッチを指で揉み消す度に指を火傷しようが
(本当です。息で吹き消すのは煙が立つのでご法度です。キャンドルも同じ様に消します)、
あの独特の匂いと雰囲気と、点火の瞬間の火の煌きが好きです。
シュバッッとか音も立てて、格好いいじゃないですか。
店や時代の個性の塊のような『マッチ』の文化、復活させたいなあ。

レストランを食べ歩き、その店のマッチやら何やらを集めるのを趣味としていた私としては
しみじみと寂しい限りです。時折、その収集品を眺めておりますが、
そんな自慢の一つは『ジラルデ』の砂糖が入った袋(あのabcdefgのロゴ入り)と
手書きの精算伝票です(1993年夏)。
そこで長く働いていた、
ミクニナゴヤ時代の同僚・現キタムラのオーナーシェフ北村さんに自慢げに見せたら、
ほとほと呆れられましたが。でも、羨ましいでしょう? (何がだ?しかもマッチでも無いし)
知らぬ人から見れば、訳の分らぬ紙切れやマッチを持って得意満面。
妻にゴミ扱いされて何回か捨てられそうになり慌てる(この紙か?私か??)
ソムリエ小谷 でした。
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  • VITRA NAGOYA